生後322日目のフリスビー練習動画です。
はじめは、ドリちゃんです。
動画を見ていると、私が投げるディスクが右へ左へ、高かったり低かったり、思いっきり右へ曲がったりしているのに気づくと思います。
『へたくそなディスクを投げてるなぁ』と思われた方もいるかもしれません(笑)
いちおう、これはわざといろんな軌道のディスクを投げて練習しています。
フリスビードッグの大会へ行くと、ディスクのキャッチが上手な犬たちがいます。
そんな犬たちの様子を見て考えると、キャッチしやすいディスクばかり投げて練習しても、キャッチが上手な犬を育てることはできないのです。
練習ではヘボディスクをいっぱい投げ、本番では最高にキャッチしやすいディスクを投げる。
これがポイントです。(笑)
ピンちゃんは、走りながらディスクから目を離す、視線を切ることがあります。
ディスクから目を離さないように、訓練できるかどうかが、これからの重要な課題です。
それから、1歳半くらいまでの訓練でとても重要なことが一つあります。
それは、スタート。
レディー・ゴーでの走り出しのときに、犬が全力で走らないように訓練することです。
最初の10mくらいは、テキトーにポッポコポッポコ走って、飼い主がディスクを投げたらそれに合わせて走るスピードを上げるように訓練します。
・その理由です。
犬の走力は、2歳半くらいまでUPします。
犬が全力で走りだすように訓練してしまうと、ディスクを犬の前に投げるのが難しくなってしまいます。
犬の前にディスクを出そうと、焦って、低くて速いディスクを投げるようになります。
犬もどんどん速く走りだすようになります。
・悪循環の結果です。
犬が速く走ると、犬の視界は狭くなります。→ディスクを見失い、くるくる回るようになります。
うまく投げたとしても、犬の前にディスクが出てから、①犬がディスクを見つける②ロックオンしてどうやってキャッチするか決める③ジャンプしてキャッチする、犬がこの一連の作業をする時間がどんどん短くなってしまいます。キャッチ率をUPするには、この時間に余裕を持たせることが重要です。
犬が速いディスクを追って全力で走っているときに、キャッチするために飛ぶと、①ディスクを弾く(ちょっととどかなかったということ)②ディスクをヘディングしてしまう(ジャンプの高さが足りなかった)③ディスクに届かない(すかっ飛び)、などのミスが発生しやすくなります。
全力で走っているところから、さらにジャンプするというのは、かなり難しいのです。
犬がミスした時に、ちゃんととれ!とか言って説教してる人、いませんか?(笑)
人間の自分が、ディスクをキャッチすることを想像してみましょう。
野球のイチロー選手をイメージしてください。
外野に飛んだ弾丸ライナーを、全力疾走してジャンプしてダイビングキャッチするのと、ゆっくりと10歩くらいあるいてから立ち止まり、片手をあげてポスンとキャッチするのと、どっちが取りやすいでしょうか?
立ち止まってキャッチするほうが、取りやすいに決まってますよね?
ディスクをキャッチするとき、犬は走るスピードを落とし、ディスクをよく見ながら止まるくらいのスピードでいる状況を作ることが大事なのです。
ゆっくりのディスクをふわっと投げて、犬もゆっくりキャッチする。
キャッチしたら全力疾走で戻り、飼い主に手渡ししてゆっくり走りだす。
これがうちのチームの理想形です(笑)
子犬たちも、理想形目指して、練習積んでいきますよー。